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「ありがとう」の手紙
一瀬レイ

 
お母さんへ

お母さんとは、私が小さい頃から何度も手紙のやりとりしたよね。

一番お手紙出し合ったのは他でもない親元離れた2年間。誕生日にクリスマス、イベントの時はもちろん、何でもない時にも寂しい時にも。いっぱいお手紙書いてくれてたよね。お母さんから沢山お手紙が届いたから、私は北海道での2年間を思いっきり楽しめたんだと思う。手紙が届いては、大家族だったホストファミリーに何度も読んで聞かせてたっけ。ほんとに嬉しかったんだ〜。
それから、試験の時には必ず2段のお弁当の間に「お疲れさま」「残りもう少し、頑張って」なんて書いたお手紙いれてくれてたよね。実はいつも楽しみにしてたの。あのお手紙のおかげで、どの試験もリラックスして出来たんだよ。
そして一人暮らしをしている時だって、何か送ってくれる時には必ずお手紙が入ってた。お母さんの丸くて可愛い文字を見るたびに、何だか胸がじんわりあったかくなりました。

こうして少し振り返っただけでも、お母さんからは沢山の手紙をもらってて、幸せな気持ちいっぱいもらってたんだなってわかるよ。だから私は今手紙を送るのが好きなのかなーって、、手紙の楽しさ教えてくれて、本当にありがとう。

そんな私からお母さんへの手紙。今の私から送るのは、これが最後の手紙です。少し寂しい気もするけど、私が成長したことの証でもあるからさ、ちょっと長くなりそうだけど最後まで見てね。



私が生まれてから26年間、本当に色んなことがあったけど、それをいつもそばで支えてくれてたお母さんは本当に大変だったよね。。。


幼い頃はやんちゃなんて可愛いものじゃなくて、、、
買い物行って欲しいもの買ってもらえないと、わざわざエスカレーターの降り口まで走って行って寝っ転がって大声でだだこねてみてり、、、幼稚園のクラスのみんなを連れて脱走して大騒ぎになったり、、、。色んなところで「すみません」って頭下げて回ってたこと、大きくなって知りました。あの頃のこと、覚えてないこともいっぱいあるけど、全部…ごめんね。だけど私の中の小さい頃の思い出は、お母さんの笑顔と優しさ、温かさでいっぱいなの。愛情をたっぷり注いでくれてありがとう。

それから、お母さんは色んなことを経験しなさいと、小学生になる前から好きな習い事は何でもやらせてくれて、国内・国外と沢山のところに連れて行ってくれたよね。小学校2・3年生で行った北海道の自然体験留学は、本当に素晴らしい体験だったし、数え切れない学びがあって、何より一生ものの出会いがいっぱいありました。小学校5年生では初めて一人で海外へ(しかもヨーロッパ!)。私の26年間では他では聞いたことない経験です。でも当時は少し大人になった気分で楽しかったし、そんな経験があったからこそ、友人も行動も国境ない今の私があるんだと思います。
本当に色んなことを経験させてくれて、ありがとう!



そうして成長した私が、反抗期を迎えるだろう時期に起きた大事件。

家も会社も今まで通りの家族の形も、家具も大切にしてきた沢山のものも、いっぺんに全部失いました。明日食べるものどころか、今口にするものさえなくなって。夜逃げだなんてドラマの中の話だと思ってたよ。でも現実は想像出来ない程で、子どもだった私も、子どもなりに現実を知った出来事。
それでもお母さんは、子ども二人をかかえ必死に守って支えてくれました。そしてお母さんの周りの人は、みんな手を差し伸べて助けてくれて、その時に私は本当の友達・優しさの意味を知ったの。そしてお母さんが流す涙に、自分の力のなさ、子どもだってことを思い知って、せめて負担にならないようにしようって思ったんだ。絶対泣かない、辛い顔なんて見せない、笑顔でいようって決めたんだけど、結局半年と続かなくて、またお母さんを辛い気持ちにさせちゃった…ごめんね。だけどあの頃に食べた4つ入りのあんパン、3人で分けても1つ余るあのあんパン、本当に美味しかったよね。あの味を学べたこと、今では大きな財産になっています。



あれからもう10年以上が経つんだね。そう考えると、長いようであったいう間。

お兄さんも私も社会人になって、家を出て生活もして、私は素敵な王子とも出会いました。それでもまだお母さんに心配はかけてるけど、少しは肩の荷もおりたかな??
甘えん坊で、どこへ行くにも離れなくて、本当に手のかかる子どもだったと思うけど、初めてお母さんから「どういたらいいかな」って悩みを相談された時、やっと一人前になれたんだって実はとっても嬉しかったの。今では母と娘でありながら、時には姉妹、時には友だち。そんなお母さんにもらった「頼りになる娘だ」「本当にレイが娘でよかった」って言葉は、額に入れて飾っておきたいくらいの26年間で一番の宝物です。


私はまだまだお母さんに教えてもらいたいこともあるけど、これからはお母さんも、自分自身の人生を楽しんでね。2人であーだこーだと恋バナしながら、お互いの幸せを一緒に楽しもう!
そして私も、お母さんみたいなママになれるように、王子と2人で素敵なあったかい家庭を作っていきます。


お母さん、今まで26年間、本当にありがとうございました。

結婚しても私はいつまでもお母さんの娘。これからもずっと仲良し親子でいよーね。


大好きなお母さんへ
26年の感謝の気持ちを込めて

レイ

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